2014年02月05日

サッカー少年の話

 いつもありがとうございます。
 塾長の島です。

 昨日今日と、朝からとても冷えますね。
 この寒さをあとひとつ超えたら、あたたかい春に。
 そうなったらいいですね^^

 もう何年も前の話ですが、
 午前中の時間に、ある男の子の家に訪問したことがあります。
 その子は小学1年生でした。
 その日から何度か僕はその子を訪れるようになるのですが、その子は不登校児でした。
 サボりたくてサボっているのではなく、ならば何か、例えばイジメなど、行きたくない理由があるのかといえばそうでもない。
 僕は学生の頃から主に子供の心理を学んできたので、そういうお子さんがいらっしゃることももちろんわかっていたから、それよりもその子と僕との関わりを大切にしようと思って、その子に会っていました。

 その彼とはサッカーをしました。
 サッカーといってもふたりだけなので、ボールの蹴り合いです。

 僕を知っている人ならば、よくわかってもらえると思いますが、僕はサッカーどころかスポーツをしません。
 たぶん、スポーツの話を自分からすることもほとんどありません。

 けど、その時はサッカーをしました。
 彼がそうするので僕もそうしたといったところです。
 はじめは壁に向かってボールを蹴り合うのを順番交代でやっていたのですが、そのうち壁を使わずにお互いにボールを蹴り合うようなことをしました。
 ほとんどしゃべらない子でしたが、ボールを介してお互いの心を共有し合えているように気持ちに、僕はなっていました。

 ところでそのとき僕は、ある違和感があったのを覚えています。
 彼の部屋は家の2階にあって、玄関に入り階段を上がる途中に洋室があるのですが、その洋室にいつもお母さんがいらっしゃいました。
 いつも部屋には電気はついていなくて、朝なのでついていなくてもそれほどおかしくはないのですが、なんとなく部屋は暗い印象がありました。
 その部屋にお母さんが椅子に座っていらして、静かに頭を抱えていらっしゃいました。

 違和感というのは。
「普通だったら」という言い方はよくないかもしれませんが、訪問した僕に挨拶をするなりがあっても良いのかなと思っていたのですが、いつもただ黙ってうつむいていらっしゃいました。

 僕の仕事は子供さんに会うことだったので、そこは違和感だけを持ちつつも、普段はその子の部屋に行き、またすぐに一緒に家を出てサッカーをしていました。

 でもそのとき思いました。
 お子さんと同じ時間をすごすことが僕の仕事なんだけど、そこには必ずご家庭があって、そのご家庭がお子さんにとってはけっこう大きな環境なんだということ。
 お子さんと関わることが僕の仕事なんだけど、そのためにはそのお子さんと環境との関係性を意識しながら、その子と関わることが大切なんじゃないかと。
 そこは切り離して考えることはできないんじゃないかと。
 当時の僕はそんなことを考えました。

 今もなお、そんなことを思いながら仕事をしています。
 大切な経験をさせてもらったんだろうな。
 あのころは寒かったのを覚えています。
 その子と一緒にサッカーをして、体があたたまるのを感じていました。

この記事をtwitterでつぶやく

 ◆最後まで読んでくださってありがとうございます。
 学習塾KO-SHIN塾長 島幸樹
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。